2009年7月第2週
ドル円は週頭に、長らく膠着していた95~96円台のレンジを下方に突き破り、
サポートの94円、93.7円を一気に突破し、一時期91.77円前後までドル安が進みました。
膠着状態が長く続くほど、突破したときの勢いはすさまじい、というのは安定した法則です。
一見当たり前のこの法則も、良く考えると、トレードをする上で非常に重要となります。
上がる、下がるを予想する事は誰にも出来ませんが、
長い膠着状態からのサポート、レジスタンスの突破には勢いが伴うのはかなりの高確率です。
マーケットというのはランダムウォーク理論のような、完全に無茶苦茶な動きをする、
という主張がまかり通るほど、難しい動きをします。
それを予想するのは殆ど不可能であり、頼みのテクニカル分析も
皆が同じものを使っているのであれば、そのまま使っていては役に立ちません。
(市場がどう動きやすいのか、を知ることは出来ます)
では一体、何を頼りにトレードを行っていけばよいのか?
その最大のヒントは、
「常に安定している法則を、自分自身で見つけること」
これをもう少し具体的に説明すると・・・
1、常に安定している
出来るだけ同じ結果(勝利)に導くには、
同じプロセスで違った結果が出るようなものであってはならない。
2、できるだけ自分自身で見つけること
これは厳密には、自分自身で新発見しなくてはいけない訳ではありません。
大概の法則は発見し尽くされています。
重要なのは、
自分の手で検証すること。
そして、できれば余り使われていない手法であること。
当たり前の分析、当たり前の手法
だけでは残念ながら勝率は頭打ちになります。
相場はゼロサム(厳密に言えばマイナスサム)ゲームですので、どうしても他人を出し抜く必要が生じる為です。
偏差値でいえば、
49ではダメ、最低でも51以上が必要になる、ということです。
基本を学ぶのは非常に良いことですが、独自手法(自分なりの工夫)がないと
結局どんなに基本だけ勉強しても、偏差値49を超えることは出来ないと思います。
さて、冒頭で説明した、膠着状態が長く続けばその後のトレンドは強烈になる、という法則ですが、
これは意外にも、広く知られている割には、そのまま使える法則であると思います。
余り使われていないのでしょうか?
最近のドル円では、わかりやすく、ず~っと95~96円台を行き来していましたが、ある日94.8を下回りました。
その様子をメールで受信し、反射的に「あ、レンジを抜けたな」と思っていたら、
あれよあれよという間に91円台へ下落した様子。
94円台を抜けて、93円台に突入した瞬間、一気に1時間ちょっとで2円以上動き、
膠着から完全にトレンド発生です。
この日は用事があり残念ながらトレードが出来ませんでしたが、
この法則に従うだけで、かなりのpipsを抜くことができた筈です。
また今回、下方へトレンドが発生したわけですから、次なる手はどうしたら良いのでしょうか?
ボックス圏を探る事、が次の手だと考えていますが、皆さんはどのように考えているでしょうか。
まだしばらくトレンドが続くかどうかを、
ATRとぱっと見テクニカルあたりでしばらく眺めつつ、
今のところ、
92.20のLを
94.80のリミット、89.80のストップに設定し、しばらく保有します。
リミットは様子を見て多少ずらすかもしれませんが。
独自手法について
http://bpm130.blog.shinobi.jp/Entry/11/
タグ: ぱっと見テクニカル ATR 独自 テクニカル ボラティリティ ランダムウォーク 理論 検証 トレンド発
生 ボックス圏 [3回]
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